製造業の2つの会社に関するタイムサーバーの導入事例です。それぞれ、導入の経緯と導入の効果を分けて記述しています。
製造業において、1つのシステムのわずかな時間のズレが、最終的に生産性を低下させるため導入に至り、導入後は、それぞれ問題なく使用できていることを記述しています。
セイコーの機械式時計の品質を確保するため、より高精度で使い勝手が良い時計精度検定システムが必要となりました。
これまで検定システムのリファレンス時刻源として使用していた原子時計は、設備投資が高額であるほか、定期的な校正点検が必要なことや、拠点間の時刻同期が困難であるなどの課題がありました。
そこで検定システムの再構築を機に、リファレンス時刻源として、世界中のどこからでも高精度な時刻を得られる、PTPグランドマスタークロックのTime Server Pro. TS-2910を導入することにしました。
Time Server Pro. TS-2910の品質を確保するために、1年以上の検証を実施しましたが、時刻精度は抜群に良かったです。
これまでリファレンス時刻源として使用していた原子時計は、定期的な校正点検が必要でしたが、PTPグランドマスタークロックは、UTC within 100nsの精度が保証されているため、それが不要となり、コストが圧縮されました。
今後、さらに海外の工場にこのシステムを展開するにあたっても、各地での定期的な校正が不要となるため、費用面・運用面でのメリットが期待されます。
製造ラインの各工程における大量生産の環境では、1つのシステムのわずかな時間のズレにより、組立・加工・滞留時間が正確に測れなくなることにつながり、工程ごとの作業開始時刻と終了時刻の予測が難しくなることで、最終的に大きな生産性の低下につながることがあり、実際にも、部品の種類や加工物の形状により、予想の倍以上の工数を要することがありました。
このことから、工場内にある全ての機器の時刻情報を一元管理することの必要性を考え始めたとともに、精度の高い時刻管理も同時に実現することを考え、タイムサーバーの導入を決定しました。
全システムの時刻情報を一元管理化することにより、生産ラインの省力化を実現しました。特にコンピュータによって制御している管理システムの安定が、納入する製品品質の向上と安定にもつながり、顧客との生産効率の向上に画期的な効果を発揮して、厚い信頼をえることができました。
また、本システムの導入や初期設定には、難しい作業をするのかと身構えていましたが、驚くほど簡単な操作で時刻同期を実現することができました。
NTPサーバーに必要となるコストと生産作業の最適化を天秤にかけていましたが、導入して良かったと思います。
2週間の製品レンタルや迅速な製品交換など、利用者視点に立った手厚いサポートが魅力です。
自社のソリューションを活用して、問題解決に向けた対策を根本から見直すことができます。
各社メーカーの機器を多数取り扱っているので、用途に見合った製品選択をすることが可能です。
※2021年8/3時点でGoogle検索にてタイムサーバーを取扱う企業を独自に30社調査し、公式サイトから得られる情報をもとにピックアップしています。
必要としているが…何をどうすれば良いのかあまり詳しくわからないタイムサーバの仕様と仕組み…
助けて欲しくてもどこが親身に対応してくれるのか迷っている方には、顧客サポートをしっかり行う企業を見定めることが大切です。
